シンデレラルーム 702号室
楓はそんな俺の想いをまた見透かしているのかは分からないが、


「…一匹狼の加川さんらしいですね」

と言って笑っていた。



『ご馳走さん』とコーヒーの礼を言って外へ出ると、空を覆っていた暗雲はどこかへ姿を消し太陽が痛いほど照りつける。



いつかはきっと俺の心も晴れる。


だが、また別の女に恋をしたとしても、詩織のことは決して忘れない。


お前はいつまでも美しいまま、恋い焦がれた思い出として俺の中に在り続けるだろう。



だから俺はいつまでも願う。


お前がもう悲しみの涙を流さないように


一番に愛する人と一生を共に出来るように、と。



どうか、幸せになってくれよ──







【罪深き愛に溺れて】 END*




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