シンデレラルーム 702号室


瞬哉に手を引かれながらホテルの部屋へ向かう最中、あたしの頭の中はハテナマークでいっぱいだった。


旅行でもしない限りホテルになんて来ないのに、何で今日に限って…。



今日は前から会う約束ではあったけど、急に瞬哉の妹が家に来ることになってしまったらしく。


『アイツがいると部屋を覗かれそうで絶対嫌だ!』


と本当にイヤそうに言う彼に、結局ここへ連れてこられた。


別にどこかへ遊びに行ったってよかったのに…



「そんなにあたしとエッチしたいの?」


「違ーう!!オレはそんなことばっか考えてる男じゃねーって」


瞬哉は少しむくれて、あたしのおでこを指で軽くピンッと弾いた。


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