シンデレラルーム 702号室
「もう一度言うわ」
あたしが一度来たことがあるラブホの一室。
入り口で立ち止まっている彼をキッと見上げ、迷わずに言う。
「あたしとセックスして」
彼はその一言に特に表情を変えず、冷めた目であたしを見ている。
それは今だけじゃなく、普段から誰に対しても同じ目で見るんだけど。
今はその視線がとっても痛い……
でも負けないわよ!
あたしはこの最終手段を使ってでも彼が欲しいの。
「……あのさ」
ため息交じりに彼が口を開いた。
「そんな恐いカオで言われたら勃つものも勃たなくなるよ?」
「〜〜〜っ!!!」
こ、このオトコ……!!