シンデレラルーム 702号室
「またそんなこと言って〜。結花には本命の人がいるじゃない」
綾乃がにこりと屈託のない笑顔を見せる。
「飲み会来るといいね、彼」
「来ないよ、きっと。いかにもこういう集まり嫌いそうじゃん」
「そうかな〜?」
「だってあの有坂くんだよ?“冷血人間”が人との親交を深めようとするとは思えない」
酷い言い様だけど、これでも一応あたしは彼を狙っている。
有坂 樹。
人は彼のことを“冷血人間”と呼ぶ。
何でかって?理由は簡単。
彼が特定の友人以外の人とは関わりを持たず、誰に対しても氷のように冷た〜い態度を取るから。
綾乃がにこりと屈託のない笑顔を見せる。
「飲み会来るといいね、彼」
「来ないよ、きっと。いかにもこういう集まり嫌いそうじゃん」
「そうかな〜?」
「だってあの有坂くんだよ?“冷血人間”が人との親交を深めようとするとは思えない」
酷い言い様だけど、これでも一応あたしは彼を狙っている。
有坂 樹。
人は彼のことを“冷血人間”と呼ぶ。
何でかって?理由は簡単。
彼が特定の友人以外の人とは関わりを持たず、誰に対しても氷のように冷た〜い態度を取るから。