あやとり

三日間ほど、彼の携帯電話が行方不明になっていたらしい。

自分で落としたのかもしれないとも思いながらも、念のため警察にも電話会社にも届けていたらしいが、昨日会社に出社すると、携帯電話が自分のディスクの引き出しの中に入っていたというのだ。

そこに入っていたのなら気付かないはずがないのにと、少し不気味に思った直哉が、自分の携帯電話に登録されている人たちに、何か迷惑なことが起こってないか確認のメールを送っていた。

「ほんとう、不思議なんだよな。絶対気付くはずだろ。着信記録もあるんだ、いくらマナーモードになっていたとしたって、気付くよなぁ」

「でも、誰も悪戯とかにあっていないんでしょう?」

「うん。だから謎なんだよな」

納得がいかない顔をしたまま、彼はハンドルを握っている。


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