俺はホモじゃねぇ
ユッキー
「大杉が可哀想過ぎるから、それは止めてあげて?」



苦笑しながら言うと、チビも笑った。

確かに。
チビに思いを寄せている大杉が
『一日おきで泊まる』
なんて聞いたら、ショックで寝込んじゃうかもね。


大杉、落とすのはかなり難しいと思うよ?!




そんな時…トントン
ノックされた。



「はい。」



俺がドアを開けると、フクちゃん先輩だった。

慌ただしそうな部屋を見て、困惑しながらフクちゃん先輩が言った。



フクちゃん先輩
「…誰か特別室に?!」


「はい。…チビが。」



俺がそう言うと、どこか安心した様に…でも、気まずそうな表情へと変わった。



こたチャン
「何かあったんですか?」


フクちゃん先輩
「サポート役、頼みに来たんだよ。」


「そう言えば…フクちゃん先輩、1人だったんですよね?」


フクちゃん先輩
「可愛い呼び方だね?モッちゃん…だっけ?」


あぁ…たいして親しくもないのに、いつもの調子で言ってしまった。
あだ名って…怖いな。


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