俺はホモじゃねぇ
父さん
「そんな尊敬できる先生は、なかなか見つからないよ?
公立の中学に通ったら、そうはいかなくなる。…別に先生のレベルが落ちるって事じゃなく、学力のレベルが格段にさがる教室で勉強をするって事だ。」



父さんの言ってる事はわかる。
また、小学校と同じでつまんない授業を受けるって事だろ?!

それでも、女子がいて友達が居て…
その方がよっぽど健全だ。



父さん
「それでも公立に入り直したいなら『いじめられている』って、自分を自覚しろ。そう言えば編入に反対しない。」



父さんは…正当な理由が欲しいのか。
だけど、いじめられてるんじゃない!!

いじめられて公立に編入なんて言ったら、そっちでいじめに合うよ!!



「いじめられてない。」



父さん
「じゃ、ちゃんと学校に戻るな?」



「…明日ちゃんと行く。」



俺がそういうと、父さんは頭をガシガシと撫でてくれた。



きっとこれが正しい。



家族はあそこがどんなところか知らないからそんな事が言えるのだろうけど、超進学校に通う生徒がいきなり公立に…なんて言ったら、いじめられてなくても虐められて逃げて来たって思うよね。



戻るしかない。



そうだ!!
高校受験をすればいいんだ!!


正当に学校が変えられる!!



俺は一人、布団の中でニヤニヤしながら眠りについた。
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