俺はホモじゃねぇ

新入生

そのおかげで、翌日からの生活は支障無く過ごす事が出来た。


寮生活2日目が終わると入学式だ。


『新入生代表』

挨拶が始まる。
入試テストで首席だったのだろう。
上には上がいる。

地元中学に上がっていれば、
この役目は確実に『おれ』だったはず。

そのくらい、周囲との学力差があったけど…ここにいる人達ほとんどがそれなんだと実感してしまう。

周りを見れば
『羨む目』か『憎む目』
のどちらかだ。



こたチャン
「…あの人。視線がいたいだろうね。」


「あぁ…。」


やっぱりこたチャン。
俺と同じ事考えてんなぁ。


チビ
「トップ入学式しなくて良かった。」


…それはそう思うけど、チビはそれ程の実力があんのか?
実際、俺はその自身が無い。


ユッキー
「どんな顔してんだろな?!」


興味津々のユッキーは口角をあげて、エロい顔になっていた。


もちろん俺は歪んでいた。
どうせ…勉強ばっかしてきた真面目な奴だろ?

少し馬鹿にしつつ、そいつの後ろ姿を見ていた。


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