この恋ウソから始まりました


「それに、色気も出たしね」


「やめてよ!」


からかい気味に、あたしを見る綾乃を、軽く叩く。


「まあ、萌が決めたんなら仕方ないけど。後悔しない?」


「しない…。あんな事がなければ、大翔とは付き合ってなんか、ないんだから」


ホント、夢を見たと思えばいい。


「ただ、席が隣同士なのが、ちょっとキツいかな?」




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