この恋ウソから始まりました
大翔が、こんなにも大人な対応が出来る人とは、思わなかった。
「まあ、まあ、二人とも。とりあえず、座りなさい」
お父さんに促されて、あたしたちはソファーに座る。
それにしてもお母さんは、どこまで感じ悪いのよ。
「偏見かもしれないけど、あなたの将来性が心配」
将来性~!?
まだ、そんな事を言うの?
「社会は、思った以上に厳しいのよ?進学しないで、働くんでしょ?それで、ちゃんとやっていけるの?」