この恋ウソから始まりました
「思ってる、思ってる」
ホントは、隠れて吸ってたりするんじゃない?
それくらい、浅井にはいい噂がないんだから。
「お前、絶対思ってないだろ?」
「思ってるわよ。ごめんね」
普段の教室でも、ロクに話しをした事ないんだから、もう帰ろ。
あんまり関わらない方がいいもんね。
適当にあしらって、その場を立ち去ろうとした時だった。
「確かめてみろよ」
浅井が、あたしの腕をつかんできた。