目一杯の愛で‥
だいいちわ


「「キャーッ!!」」




ああ、またか‥


女たちの黄色い声。





ふと、隣を見た。



女の子、つづきは

泣きそうな顔で




あたし、百合の手を

ぎゅっと握りしめている






もう、腹立つは流星!!




『おい、くそ流星ー!』



あたしは目一杯、叫ぶ







流星、は

びっくりしたように



あたしの前まで飛んできた。







『あんた、つづきと別れたら?』



あたしの言葉に


つづきも驚いたが

拭いて、何も言わない。






流星、は


驚いた後




『何で?』



この、言葉に

ぷつん、とキレた





『あたしは、つづきの親友。 先に言っておくけど、つづきも別れることに拒否できなくなるくらいあんたが追い詰めてんのよ!』




大きな、あたしの声に


女たちは怖がって、散っていった。






「それ、どういうこと」



あらら、キレちゃったか




『あんた、気付いてないの?』



「だから、何が」





こいつ、腐ってんじゃない?



『はぁ‥ どんだけ、つづきを泣かせたら気がすむのよ?!』


この言葉に




流星の後ろから、


あたしの愛す人が歩いてきた。







『その辺にしとけ。』



絢兎‥



あたしが黙ってると




『自分で気付いてない、こいつに言っても意味がない。』



絢兎の言葉に納得した、あたしは




『つづき、ちゃんと流星と話しな? 辛くなったら、この胸で泣いていいからさ』



ドンッと行ってこい!





つづきは久しぶりに、笑っていた。





『絢兎、行こっ!』



絢兎の腕にべったり、引っ付いて


つづき、と流星を残して



屋上へとむかう。


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