君との時間は・・・
何とか家を脱出。姉貴の最終チェックを通過できたってことはオッケーやんな。


このままやと、間に合わへんと思った俺は、髪型が崩れへんように細心の注意を払って走った。


そして・・・待ち合わせ時間まで8分前。何とか着いた。笑美はまだ来てへんようやった。


やっぱり、初デートは男の方が先に来て待っとくもんやん?と思い、少しホッとする。


それから、少し髪型を直して、服もチェックして・・・


「おはよう。待った?」


俺が待っていた人が来た。現在待ち合わせ時間ちょうど。


「ん?お、おう。そんな待ってへん・・・」


・・・。あ~・・・あかん・・・大事なこと忘れてた・・・。


「恵?どうかした?」


「ん・・・いや・・・。」


俺・・・気持ちが・・・あかん・・・。


「何か言いたいことでもあるの?」


「・・・いぃ。」


「え?」


「せやから、かわいぃ言うてるんや・・・。」


笑美の今日のファッションは・・・というか、初めてみたけど・・・。


ピンクのロングワンピースにジージャン、ピンクの花のついたサンダルに・・・髪型も・・・全部が・・・可愛い・・・。


顔が熱い。笑美・・・反則やろ、それ。


「笑美のそんな格好見たことないんやもん!せやから・・・正直オシャレ過ぎて・・・驚いててん。これが・・・俺の彼女なんやな。」


「恵だって・・・かっこいいよ?」


わぁ~。か・・・かっこえぇて・・・。今の笑美に言われたら・・・死ねる。


って、死んでへんけどな。いや、こんなかわえぇやつ残して、死なれへん!
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