君との時間は・・・

真実・過去

さっきのことを振り返ると、ホンマやったらもっと女の子にかまってあげて


謝り続けるべきなんかもしれへん。せやけど、俺はできへん・・・。


女の子の泣き顔を見ると・・・思い出してまうから。あの時のことを・・・。


そや・・・もぉ、半年も前のことやのにな。


いつもの俺やったら、半年も同じことを覚えられてるわけないねんけどな・・・。






「恵!何でこんな問題もわからへんの!」


「うっさいわ!わからへんもんはわからへんねん!」


「だから毎回テストの点数が悪いんや!」


「悪かったな!せやけど、綾には関係ないやんか!」


「関係大あり!」


「なんでや!?」


「恵が高校に合格できなかったらどぉするねん!」


「・・・別に!俺の勝手やん!」


「勝ってって・・・。っもぉえぇわ!ほな、勝手にしぃ!」


バンッ――


今怒って部屋から出て行ったのは、俺と幼馴染の綾。大人しくしてたら


可愛い奴やのに、お節介で気が強いせいで喧嘩とかもしまくり。


えぇ奴やと思うねんけどな。それにしても


「俺の将来なんか、あいつには関係あらへんのに、ホンマに・・・。


お節介もえぇとこやぞ~。」


「誰がお節介よ!」


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