君との時間は・・・
ほんま、なんやねん!姉貴には四苦八苦やぞ!俺はバカやないっちゅうねん。


・・・アホなだけや。



それからの日々はあっという間に過ぎて、合格発表当日。


入試の時以上に緊張する俺。隣で、はしゃいでるんは俺のツレ。


「なぁ、恵!絶対受かってるやんな~。俺ら、天才やもんな~!」


「うっさい!少しは落ち着きぃや。」


「お前こそ、緊張しすぎてて手と足一緒に動いてんで~。」


え!?嘘やん!?・・・って!!


「お前!」


「あかん。俺は天才やけど恵はアホやっ。」


「お前よりは頭えぇっちゅうねん!」


なんだかんだで、志望校に着いた。あぁっ。ヤバい。さっきに増して緊張が。


『合格発表は、こちらに掲示されております。それでは、皆さんご確認ください。』


いよいよ、合否が分かる瞬間。俺は402・・・


395・・・397・・・400・・・


「あ・・・」


「は・・・?なんでや・・・恵・・・」
< 26 / 153 >

この作品をシェア

pagetop