君との時間は・・・
扉の奥にあったもの

過去・名前

なんとか、緊張してるんをごまかすように声を・・・かけれたんとちゃうかな。


そして、君が俺のほうを向く・・・。俺と君の間を、静かに風が流れていった。


でも、君は目をパチパチさせて俺を見つめるだけやった。それだけでも俺は、君の目には俺しか映ってへんって思ったら嬉しかってんで?


せやけど、俺はワガママやから?君の声が聞きたいんや・・・もっと、俺に君の声を聞かせて?


「いつも、こんな木の下でひとりでなんしてん?」


質問を少し変えて君に問いかける。けど、君はまだ話してくれへん。


俺、早速嫌われたん?


「なぁ。俺の話聞いてるん?」


あ、あかん!ちょっとキツメに言うてもうた・・・。


それやのに、君は・・・


「あ、ごめんなさい・・・。」


か弱い声で誤ってくれた・・・。俺のほうが悪いんやのに。


それやのに俺、最低なんちゃう!?


「まぁええけど。で、なんしてるん?」


って・・・。冷たすぎるし、酷すぎやろ。こんなんやったら・・・君は話してくれへんように・・・


「・・・みんなの見物かな。」


って、話してくれるん?こんな俺に?・・・優しすぎやろ・・・。


「見物?」
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