夏合宿ただの軽音部

いざ出発

「いやーヒロがこんな素敵なツアー車もってるなんて有り難いわ〜バイト代 奮発しないとね」 「あっそうそう 合宿に参加するお手伝いがもう1人増えたの…あっ来た!」 「寝坊しちゃいました. カオリです いつも姉がお世話になってます」 さすが姉がミスキャン準優勝の妹にタケル トシ カズは口がパッカーン。 車に乗り込めば3人テンション上がりまくりは言うまでもなかった。 旅路約3時間 車内では3人からカオリへの質問攻めで終わってしまうほどであった。 3人と同じく笑顔を見せるも 時折見せるヒロの遠くを見つめる眼差しは何処かさみしげで同年代とは思えない人生観のようななものをナオは感じていた。 「さっ少し休憩しましょ 」とナオがヒロの運転を気づかい サービスエリアへ立ち寄った。 遠くで缶コーヒー片手に一服するヒロを見てカオリがナオにつぶやいた。「なーんかいいんだなあ 何だろね お姉ちゃん アタシ多分 恋しちゃいそうな予感」 「ダメよ部内恋愛禁止!」と打ち消すと…「まっ夏合宿限定バイトマネージャーなんだけどねぇ」 妹に聞こえないくらいに ナオはつぶやいた。
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