桜花~君が為に~

第二十三話


「好きだよ。悠輝」

目の前にいる
愛しい人物が言う

「私も、好きだよ。烈」

笑顔を返した

「嘘つき」
「え?」

彼は笑い返してはくれなかった
足元を指差す
視線でそれを追うと

「君を僕から奪う人は
許さない」

血に濡れた地面
紅に染まった


新撰組の皆




「――…っ!!!!」
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