それが恋だとわかっていても
 
 
『女とは計算高い生き物である』

と、誰かが言っていた言葉に小さく笑みを零し、買ってきたお茶で喉を潤した。




「…宮野翔、見てなさい」



握った拳に力を入れ時計を見ると、もう授業が始まりそうだった。
急いでゴミをまとめ、自分の教室へ向かった。






今日も空は青々とし、肌寒い風が吹いている。


悲劇が起こるのはまだ少し先の事。




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