恋の仕方



―中学時代―


まだ入学したてで小学校から同じ子としか話せない頃。


「ねー!桜…。私のななめ前の人いるじゃん?うるさいし話しかけてくるし…。最悪」


ため息をして私に話しかけてきたのは、小学校からの親友。斎藤ゆりな


「ななめ前の人?誰だっけ…名前覚えるの苦手なんだよね。」


「もう!桜早く覚えなよ。唐澤くんだよ。」


「唐澤…。了解覚えた!!」


そういって唐澤を見つめた。
その瞬間目が合った.


そして、クスッっと私を笑った。

「私。唐澤って人嫌い。」


「…いきなり!」


だってうざいもん。
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