花×花



『あのね、夏女くんのこと好きなの‥』


彼は振り返るとまるで“何いっちゃってんの”とでも言いたそうな顔をして、鼻で笑い返すと


『お前馬鹿か。何奴隷が調子こいたこといってんだよ。てか、だから何?俺にどうしてほしいわけ?』


そういって迫って来る彼に後ずさると、さっきまでは無かった壁にぴたりと背中がついた。


彼の腕と壁に挟まれて高鳴る胸。

だんだんと近づいてくる端正な顔に緊張を隠せない。






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