花×花


「夏女くんはさ、自分の名前が嫌いなの?それとも、自分のことが嫌いなの?」

「は…」

「いや、どーなのかなぁて思って」

私の唐突な質問に「意味わかんね」とぼやく夏女くん。

そりゃそうですわな

「桜って名前、夏女くんにピッタリだよ。ずっと言いたかったんだけど‥だからもし自分の名前が気に入らないんなら、それは勿体ないよ。うん」


夏女くんは私の話しを黙って聞いている。
…機嫌悪そうに


「てめぇは何が言いたいんだよ」



…スッゴく機嫌悪そうに





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