空耳此方-ソラミミコナタ-

無論、炯斗もナンパなどするつもりはない。

しかし、宇佐目が最初に頼ったのが炯斗の幼なじみで兄貴分の男。

彼の紹介と仲介があって炯斗はしぶしぶ引き受けたのだ。

兄貴に手を合わせられ、バイト代までだすと言われ、ターゲットが殊の他可愛く、多少乗り気になった。


しかし結果はこの仕打ち。

彼女に「会おう」と誘われたことは黙っておこうと炯斗は決めた。

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