再会


大学、入学式


傷が癒えぬまま2年が過ぎようとしていた


とりあえず勉強だけは頑張り、志望校には難なく合格した


友達はいない


環境を変えれば忘れられる気がした


『新入生代表挨拶 森田実夕』


「はい」


静かに返事をしてステージに向かって歩き始めた


みんなからの視線が痛い


ちらっと横目で見るとひとりの男と目が合った






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