レモン色の恋【ショートストーリー】
背中

きっと、私の名前も知らない遠いつばさ君。


教えてもいない子の名前覚えてるはずもなく、何気なく受け取る受付のカードも見てはいない。



あいさつだって、私にしてくれているのかどうかもわからない。

受付にはたくさんの子が集まってるから…



準備体操の担当は、毎回違う先生だった。


今日、初めて…


つばさ君が担当だった。



温かい部屋で、みんなで柔軟体操をしている時…


みんなが下を向いてる瞬間に、顔を上げた。




つばさ君と目が合った。




…ニコッ



優しい顔で笑ってくれたんだ。



その笑顔は


まぎれもなく私一人に向けられた笑顔。



< 6 / 50 >

この作品をシェア

pagetop