線香花火【完結】

3;大きな親父の隣


俺は逃げるように母さんのところにペットボトルを持っていった。

「ありがとう、たか」母さんは机に散らかっているお皿とかを片付け始めている。

「俺、手伝おうか?」
「いいわよ。たかはもう海入らないの?」手を動かしながら尋ねてくる母さん。

「あ、うん…今はいいや」
「今はって後、花火して帰るだけよ?」

「うん。今、お腹いっぱいだし」
「ふーん」母さんは興味がなさそうに違う場所に移動していった。

「じゃあ、俺と散歩しねーか?」酔いがおさまってきた親父が話しかけてくる。

「散歩?」
「あぁ。向こうの方」そう言って手だけを後ろの方を差す。

「えっ、うん」俺はとりあえず返事をした。


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