ふたりの総長〜恋を知る〜
校舎裏に到着した俺は、壁にもたれかかっている黒崎を見つけた。




随分待たせたみたいだな。
なんか悪いことしたかも。




そう思った俺は少し早足で黒崎のもとへ向かった。




「わりぃ、待たせたな。」



俺が謝ると黒崎は見たこともないような、間抜けな顔をした。
もしかして俺が来ること知らなかったのか?


そんなことを考えながら、俺は言葉を続いた。



「いきなりでわりぃけど・・・好きだ。」




「ふぇ?」




驚いたのか変な声を出す黒崎。



だけど俺はそんなことを気にせず、言った。




「お前のことが好きだ。」




さっきよりも、強く、はっきりと。







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