幸せの向こうに
怖くなり、電話を切って、翔太に具合が悪いと
嘘をつきclubを出た。
ブーッ。ブーッ。ブーッ。ブーツ。
携帯を見なくても、誰からの電話かなんて分かる。
直也が怖くて鞄の奥底に携帯をしまい、家に帰った。
家について、携帯を確認すると
着信 12件
新着メール 8件
・・・。
どうして彼氏なのにこんなに怖いんだろう。
そんな事を考えていると
ピロリロリーン。ピロリロリーン。ピロリロリーン。
直也から電話が来た。
おそるおそる電話に出てみると
「もしもし・・・?」
『里菜!良かったぁー。心配したんだぜ。』
直也は元に戻っていた。
「電話、切ってごめんね?」
『俺こそ悪かったよ。』
『・・・。明日、会って話さないか?』
「分かった。待ち合わせ場所と時間はメールする。じゃあ、明日ね。」
『おぅ。』
ツー。ツー。
直也が怒っていないという安心感と明日何があるかという疑問がわいたが、とりあえず寝ることにした。