大人的恋愛事情
変に無視するのもおかしいので、ふと思ったことを聞いてみる。
「このエレベーター使うこともあるんだね」
「ああ、まあ……」
曖昧な返事に、いよいよどうしたのか気になりだす。
余程興味がなくなったのか、飽きた女とは話すのも嫌なのか。
どうでもいいといえば、どうでもいいのだけれど。
やっぱりなんとなく気になり、それを口にしようと藤井祥悟の方を見ると、私を見ている冷たいのか熱いのかよくわからない視線と合った。
「ロッカールームに行くところだった」
「え?」
「話がある。時間あるか?」
そう聞かれてこれは願ってもないチャンスだと思える自分に、我ながらどうかと思いながらも頷いた。