大人的恋愛事情
長袖のシャツを着た藤井祥悟は、黒い髪がいつものようにセットされていなくて、会社で見るより少し若く見えた。
「ふーん、やっぱ肌綺麗だな」
そんなことを言われて、メイクを落とした顔が少し気になったけれど、まあ相手は藤井祥悟なのだからと変なことを自分に言い聞かせる。
これで嫌になられたらそれはそれでいいわけだし……。
そもそも前に見られているので、今さらと言えば今さらなわけで。
「美味しそう」
私がそう言いながらテーブルに座ると、ビールの缶を渡される。
「じゃあ、今日に」
「なにそれ?」