大人的恋愛事情
 
「てか、どうするんですか?」



藤井祥悟と携帯の番号を、今さらながら交換した昼のランチ戻り。



まったくする気にならない仕事を、引き受けてテキパキとこなしてくれる美貴ちゃんが、手を止めずに聞いてくる。



毎日それくらい、やる気になってくれればいいのに。



とは言えずに、デスクで頬杖を付きながら、目の前のパソコン画面を見つめながら返す。



「なにが?」



「なにがじゃないですよ、まる善なんかに行って……。社内速報、流してくれって言ってるようなものですよ」



今日は私に変わり、鋭い美貴ちゃんの言葉はもっともで返す言葉もない。
< 352 / 630 >

この作品をシェア

pagetop