大人的恋愛事情
 
「何が悪くなかったんだ?」



一瞬前の静かな声とは違う苛立つような声に、思わず振り返ると、クシャっとなる避妊具を両手を使う為か口に咥える圭が、横を向いた私をベッドに押さえつける。



うつ伏せに押さえつけられ、背中にカサッとそれが落ちたのがわかると、上から冷たい声が落ちてきた。



「デートでもしたのか?」



「やめて……」



「家に泊ったのか?」



「圭っ……」



「いちいち、煽りやがって」



「離して……」



「そんなによかったのか?」



「圭っ!」
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