大人的恋愛事情
私のことそんな風に思ってたの?
全然知らなかったわよ。
ホント社内メールなんてどこかに飛んでしまうくらい驚いてるわよ。
そんな美貴ちゃんを唖然と見つめていると、私を馬鹿にしているらしい後輩が、パソコンの社内メールを削除しながら少し真剣な顔をする。
「まあ、私なら村岡さんがいいですけど、繭さんが藤井さんって言うならそれはそれでいいですよ」
何故か後輩に妥協までされて……。
「だから……」
だから?
そう思った私に、美貴ちゃんが笑顔を向けて呟いた。
「当たって砕けろですよ。砕けもしないうちに諦めるのだけはやめてくださいね」