アイ・ドール

あっという間の3日間――。


レースカーテンから透ける太陽の光が柔らかく射し込むベッドルーム――。


舞とヴィーラヴを記録したICレコーダー、デジタルカメラ、原稿の下書きが入ったノートパソコン――私の想い――。


それらを携え、私は「平民」に戻る――。




舞との語らいの後、私の安堵した心と躰の隙を突いた、両隣で可愛い寝息を奏でている裸体の葵と流花を起こさない様、私はマットレスから身を起こし、乱雑に床に散らばった下着達から自分のものを選び、快楽の残り火で火照る躰に装着する――。


どうしてか服は着ずに、私の躰は自然とリビングルームに向かう――。


誰もいない――。


足と心が無意識に窓際に吸い寄せられる――。


ひんやりとした感触の大理石タイルのフロアから天井まで伸びたガラスに、直に太陽の意思が刺さり、私の躰を炙る――。


レースカーテンのない窓から「悦び」の余韻に浸る――。


下着姿――。


誰かに見られている――。


ここは45階――。


私が住む「下界」ではない――。


「見たければ、どうぞお好きに――」


慌てる事なく私の心は「卑猥」で、ありもしない視線を一掃する――。

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