アイ・ドール
「ずいぶんと哲学的ね――」
からかう様に舞が反応する――。
「安心するのよ――これでいいんだって――気負わず、飾らず、偽らなくていい――」
「散々迷った末に辿り着く終着点――それが、このおにぎり――」
「おにぎりという――人生――」
「ふふっ――面白い事言うのね、夢子ちゃん――」
舞が笑う――。
「でも――それ、正解よ――」
妖しく言った――。
「ヴィーラヴは、どうだった――」
「素晴らしいわ、舞――このおにぎりの様に可憐で純粋で愛で満ち溢れている――」
「これ以上、戯れ言を語る必要なんてない――そうでしょ――舞――」
「そうね夢子ちゃん――」
「じゃあこれからも――」
「ヴィーラヴを――」
「愛してね――――」
「えっ――――」
床に落ち、転がるおにぎり――。
熱い――。
寒い――。
痒い――。
痛い――。
相反する反応を繰り返す、私の躰――。
「うふっ――――」
私に密着し、自分の行為に「悦び」感情が漏れる舞――。
「舞――どうして――」
「私はね、死ぬの――」