マイティガード



「……最初の殺人が終わって、残るはあと4日間。
これだけ復讐心の強い犯人が、罠だけで殺害を済ませるわけない。
必ず姿を見せるはずだわ。



………ねえ?パーシバル?」



アネリの目が、傍らの従者に向けられる。

口調は穏やか。

だが、殺気は少しも和らげていないため、主人のそんな目に真っ向から睨まれたパーシバルは…、



「はい、お嬢様……。

貴女様の望むままを、私に叶えさせて下さいませ……。」



陶酔しきった幸せそのものの表情で、アネリに願う。

明らかに異常な二人。
今まで多くの異常犯罪者を見てきたトレイシー警部ですら、スイッチの入った彼らを見慣れることはできない。
いつ見ても、不気味だ。


だが、不気味と同時に、



「…へへっ、おっかねぇなあ、お二人さん…。」


頭の奥が小さく痺れる。

不気味さと同時に、彼らには不思議な魅力が備わっているらしい。


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