マイティガード
スリム・ロイヤル


+ + +


アネリが入浴を済ませ、夕食時になっても犯人は何も行動を起こさなかった。

監視カメラにも怪しげな人物は映らず、罠らしき痕跡も、もちろん死者も出ていない。


これでは命を狙われている自分達より、ただ立たされているだけの警官隊のほうが不憫だ。
そう考えた使用人達は、こぞって警官達に夕食を差し入れるのだった。


もちろん、部屋に隔離されているアネリにも。



「お食事をお持ちしました。」


部屋の外からメイドの声がかかった。
丁寧で落ち着いているが、バネッサではないようだ。



マドック刑事がドアを開けると、そこには三人分の食事を運んできた中年のメイドの姿。

怪しげなものを隠し持っていないことをさりげなく確認すると、マドック刑事はメイドを室内に招き入れた。


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