スピン☆オフ
「うあぁぁぁぁっぁぁっぁぁん!!!!!!」


大きな声をあげながら泣き崩れた。


尚吾の顔を見た途端、精一杯張り詰めていた糸が切れた。


本当は、今の辛い気持ちを、誰かに聞いてほしかった。


誰かに温めて抱きしめて欲しかった。


床に座り込んで大泣きするあたしを、尚吾は何も言わずに抱きしめてくれた。


しばらく泣くだけ泣いた。


尚吾の胸の中は、思ったより温かくて。


自分でも、いつの間にか尚吾に抱きついていた。


「大丈夫か?何があったんだよ?!」


泣き止んだあたしの顔を、心配そうに覗き込んだ。


「………探してた人に会ったの…。」


泣き疲れて、ゆっくりしか話せない。


「秀から、チョットだけ聞いた。」


「…いなくならないって言ったのに………また、どこかに行っちゃった。…確認するのが怖くて、メールもできなくて。」


「そうか…。」


尚吾は、それ以上は言わなかった。


そっと抱き上げるとお姫様抱っこをして、あたしをソファに寝かせ、冷たいタオルを目の上に掛けてくれた。


「つめた~い!!」


氷のような冷たさに絶叫。


「かわいい顔が、ブッチャイクになっちゃうぞ。」


笑って膝枕をしてくれた。


普段なら尚吾に触られたくもないのに。



膝枕が気持ちよくて…。

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