スピン☆オフ

「チワワだからなぁ~。動くものに、¥反応するんだ。」


カチンときちゃった?


イヤミのつもり?


「それ猫。」


イヤミのつもりが即答で突っ込まれた。


「…。」


即答だったから突っ込み返せなかった?


困惑した顔しながら、アドレス交換してるあたしの手元を背後から覗き込んだ。


「つまんな~い。」


突然、携帯を突き返した。


「なんだよ?つまんないって。」


困惑声。


「だって女の子いっぱいかと思ったら、仕事以外メールしてないし…。」


口を尖らせるあたし。


「メール読みやがったなぁ~。」


霧生の怒りはレベル『6』。


あたしの後ろから手を回すと、羽交い絞めにした。


「ちょっ…なっなに?」


慌ててモガクけど霧生の力が断然上。


「お~し~お~き~じゃ~!!!」


思いっ切りわき腹をくすぐり出した。


「あはっはっははは…ご…ごめん。」


くすぐったくて、足だけがバタバタと動いてる。


逃げようにも霧生の腕が解けない。

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