・+◇【短編】White love letter


次第に車も見えなくなりました。



一人、取り残された私は




看護士さん達の片付けがまだ始まっていない、あなたの病室へ戻りました。






一分前にはここにいたから



まだあなたの香りも


温もりも消えてなくて‥。




私は込み上げてくる涙をこらえました。






そしてあの石を握りしめて言いました。





「葉月、今日を新しいスタートにしようね。私も頑張るから。」




心の中のあなたにつぶやきました。








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