その妖、危険につき
あの黒い瞳は、闇の色だ。闇から来たものの色。どうしてきづかなかったのだろう。どうして警戒しなかったのだろう。

今さら、どうしようもないけど。


喉が渇いていた。だけど力が入らない。いつになったら動けるだろう。

今日は金曜のはずだ。時計を見ると十一時を超えていた。学校は休むしかない。まさか月曜まで動けないなんてことはないだろうから、欠席は一日で済みそうだ。


なんとか動こうとすると、少しだけ手が動いた。布団ががさがさと音を立てただけではどうしようもない。

そう思ったときに、人の足音がした。それはゆっくりと近づいてきて、私の頭の横辺りで止まった。
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