教師×教師 〜大人のようで子供な二人〜


<大輝Side>


「あっぢぃ…」

5月中旬早くも気温が高く初夏というより真夏並みの気温だ…

「ねぇ、聞いてる?先生!」

「あぁ、聞いてる」

「でね?酷いの私が一生懸命作った料理をよ?食べてなんて言ったと思う?」

「まずい」

「そう、そうなの酷くない?可愛い、可愛い彼女が作ってあげた料理をだよ?まずい、まずいの一言で済ませたんだよ?…」

只今個人面談期間、勉強や学校生活の悩みを聞く面談のはずが彼氏の愚痴を聞かされる…

こいつを最後にしたのは正解だったけど…長い!

ーガラガラガラ…

「じゃあね、先生」

「はい、気をつけて帰れよ」

「はーい」

最後の愛野に2時間も面談をした…いや、されられた。

「先生」

「愛野…まだ居たのかよ」

「今から佐々木先生とデートだったりする?」

「しない、早く帰れ」

「はーい、愛野 南帰りまーす」

「はいはい、さよーなら」



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