好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕


「どうしたら…いいかな……」


目を潤ませたクラスメートの舞子が弱々しく私に近づいた。

携帯電話を持つ手が小さく震えている。


「大丈夫。男って、1人の時間を大切にするものなのよ」


もう2日も音信不通らしい。


「そう…だよね。私、信じて待ってればいいよね?」


……信じる?


信じて、どうなるの?







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