好きで、好きで、好きで、私が私じゃ、無くなる。〔完〕
第2章 再会
昨日はあれからずっと眠ってしまった――

ママも、体調が悪いと言った私に気を使って起こしてくれなかった。

驚くほど、頭がすっきりしてる。


「おはよ。ママ」

「せーちゃん、体調どう? 学校休む?」

「大丈夫よ。もうすっかり良くなったから」

「無理しちゃ駄目よ。ね? 学校休もうよ」


このママの甘さ。

どっぷりお嬢様育ちのママは疑うことを知らない。


パパのことも……。


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