冷たい君の裏側に



「慰めてあげようか?」




見たことのない優しい顔の本城瑠奈は、フェンスに寄りかかって座った。




カシャン




俺も横に座る。




そして、本城瑠奈に軽く身を預けた。



ふわっといい香りがする。



なぜだか知らないけど、落ち着いて…。


2人でいつまでも空を見上げていた。



雲一つない青空が、さっきよりずっと綺麗に見えた。







END





< 327 / 328 >

この作品をシェア

pagetop