アイシテミル Ⅱ

「待てよ‼‼」

すでに

イヤホンをしていないから

俺の声が届いているはずなのに。

何故か暮覇は

一向に止まろうとしない。

だから俺が

とにかく全力で走って、

暮覇の腕を

つかんだ。

「離してっ」

「なんで最近…

俺を避けるんだよ??」

「避けてないっ」

「なんで…俺を見ない??」

すると

「うぅ~……」

泣いてる…??

そのことに驚いて

つい手を緩めた。

それがいけなかったんだ。


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