まだ、君を愛してる.doc
柏は困り果てた。なぜなら、携帯の待ち受けに対して、どうやっても申し訳なさを感じずにはいられないからだ。写真は一人の女と二人の子供。三人に対して、申し訳なくて心の中で謝った。
「わかった・・・。そうしようか。」
男とは贅沢な生き物。だから、時には一つの愛では足りない。柏もその一人だった。
携帯ショップで、一生懸命に考えてくれる愛花を見ると、なんて罪深い行為をしているのかとも思ったが、選び、それを差し出す彼女の笑顔を見ていると、すべてを忘れ、彼女にハマっていくのを実感するのだった。
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