さくらの山に友だちはきえて

いつかくるはる

リサはまだ泣いています。約束は守れなかったのです。

しゃくりあげ、言葉をなんどもつまらせながら、お母さんのことを伝えます。

クマは、リサのにおいがあの女の子とにているけれど少しちがうことにきがつきました。

顔もあのこにそっくり。でもあのこはこんなに日焼けをしてはいませんでした。

いつもふわふわ笑っていて、こんなに強そうなまなざしや口ぶりではありませんでした。

「だからわたし、くまさんと友達になりたくてきたの。
……なってくれますか?」

「ぼくは君とも友達になれるんだね。とてもとても嬉しいよ」
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