日常的幸福論~もうひとつの話~







「自覚しろよ。お前は俺のだろ?」




「えっ?」




「悪い、今言ったことは忘れろ」



「飛鳥?」



「今日はお前も疲れてるだろうから、もう休めよ?」



飛鳥はあたしの頭をぽんっと触ると部屋から出ていこいとした。




「飛鳥っ!!」



「なに?」



「……好き」



「はっ?」




「飛鳥が好き」



あたしがそう言うと飛鳥は目を見開いて驚いた顔を見せた。




「お前言ってる意味わかってる?」




「わかってる!!触れられたいと思ったのも飛鳥だけ。飛鳥が好き」



鏡を見てないけど、顔が真っ赤になっていると思う。



こんなに大胆なこと言ったのも、告白したのも飛鳥が初めてだから。
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