譲りアイ


「のど渇いたねー。なんかおごってあげるよ。そう言う約束だし…」


「そうだな。」




喫茶店に入ってあたしはジュース頼んで、ガクは炭酸頼んだ。

「あ、そだ。これ、やるよ。」


そう言ってガクがポケットからあるものを取りだした。



「あ、かわいー♪これどうしたの??」



ガクの手のひらにあったのは、ネコちゃんのストラップ。
あたしは手にとって近くで見る。



「さっきのゲーセンで取った奴。いらねぇし、ルイにやる。」


「イエーイ♪ありがと!」


「・・・べっつに・・・///」



あれ、またガクの様子がおかしい。
・・・へんなの。

あたしはストラップをケータイに着けてぶらぶらさせて見る。


「そんなに気に行った?」


「うん!かわいいもん」


「おまえってそう言うの好きなんだ。以外・・・」

 
「え?なんで?」


「いや・・・もうちょっと違う感じだと思ったから。」


「違う感じって?どんな?」


「あー、って!言えるか馬鹿!」


「はぁ?!なんでよ、聞いただけでしょーが!」



「うっせぇ!つか、俺トイレ行ってくるから。」


「なによ・・・」





ガクはトイレに行って、あたしは残りのジュースを飲んだ。


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